遠藤航選手がプレミアリーグの名門リヴァプールFCに加入してから、すでに数ヶ月が経過した。ドイツ・シュトゥットガルトからイングランドへと新天地を求めた彼は、チーム内での激しい競争に身を置きながら、プレミアリーグという世界最高峰の舞台に適応しようとしている。
しかし、ピッチ上での戦いと同じくらい、海外移籍した選手にとって重要なのが 「日常生活の適応」 だ。リヴァプールは、サッカーの街として知られ、熱狂的なサポーターに支えられたクラブ文化が根付いている。一方で、生活環境や食文化、街の雰囲気は、日本とは大きく異なる。
遠藤選手は、リヴァプールの街で家族とどのような生活を送っているのか?
この記事では、遠藤選手の暮らしぶりやリヴァプールという街のフットボール文化について深掘りしていく。
リヴァプールFCとは?
イングランド屈指の名門
遠藤航選手が所属するリヴァプールFCは、イングランド・プレミアリーグの中でも特に歴史があり、世界的な人気を誇るクラブのひとつだ。
リヴァプールは、プレミアリーグ(旧1部リーグ時代を含む)で 19回のリーグ優勝 を誇り、さらに UEFAチャンピオンズリーグも6回制覇 している。これはイングランドのクラブとしては最多クラスであり、世界的なビッグクラブである証明でもある。
特に2000年代後半からは欧州の舞台で輝きを放ち、直近では2019年にプレミアリーグ優勝を果たしたことで、改めてその強さを証明した。
2022-23シーズンはトップ4入りを逃し、やや苦戦したが、2023-24シーズンに向けて大幅な補強を実施。その中で補強の一環として遠藤選手が加入した。リヴァプールが目指すのは、 「常にタイトル争いをするチームであり続けること」 だ。
要するに、リヴァプールは「イングランド国内だけでなく、ヨーロッパの頂点を目指すクラブ」。遠藤選手の加入も、そんなクラブの新たな戦略の一環だと言える。
遠藤選手がリヴァプールに移籍したのは、日本人選手にとって歴史的な出来事。アジア人選手がビッグクラブの中心選手としてプレーするのは珍しく、彼の挑戦には大きな意味がある。
遠藤選手は超攻撃的チームの守備の要になれるか?
リヴァプールといえば、前線からの猛烈なプレスと、スピーディーな攻撃が特徴のチーム。だが、その攻撃的なスタイルゆえに、守備面の課題が常に指摘されている。そんな中で、遠藤選手の役割はどこにあるのか?
プレミアリーグの中でも、リヴァプールは特に ハイプレスと前線の爆発力 に特徴があるチーム。前線のモハメド・サラー選手やダルウィン・ヌニェス選手、ルイス・ディアス選手といったスピードと個の力がある選手たちが、相手ゴールに襲いかかる。
しかし、この攻撃力の代償として、カウンターを受けた際に守備が不安定になることがあった。
そこで重要になるのが、「ボール奪取力のある守備的MF」 の存在。2022-23シーズンまでこの役割を担っていたのがファビーニョ選手(現アル・イテハド)だったが、彼が退団したことで、リヴァプールはそのポジションに新たな選手を探していた。
そして、そのポジションに選ばれたのが遠藤航選手だ。
遠藤選手は 「デュエルの強さ」 と 「カバーリング能力」 に優れたボランチであり、シュトゥットガルト時代にもリーグ屈指のボール奪取率を誇っていた。リヴァプールにとっては、彼の守備力が攻撃的な戦術を支える重要なピースとなる可能性がある。
遠藤選手が加入した後の試合では、彼のプレーはすでに高く評価されている。例えば、デビュー戦となった2023年8月のボーンマス戦では、短い出場時間ながらも落ち着いたプレーを見せ、守備面での貢献が期待された。
また、2023年12月のアーセナル戦では、中盤で相手の攻撃を寸断するプレーを披露し、現地メディアからも「リヴァプールの中盤を安定させる選手」として評価された。
要するに、リヴァプールの戦術の中で、遠藤選手の役割は 「攻撃陣を自由にさせるための盾になること」。
激しいプレミアリーグの戦いの中で、この役割を全うできるかが、遠藤選手の成功の鍵を握っている。
リヴァプールのようなビッグクラブでは、1試合のミスでも批判の的になりやすい。そんな環境で、遠藤選手がどこまで適応できるのかが注目される。
リヴァプールの街とフットボール文化
次は 「リヴァプールの街」 にフォーカスして、フットボール文化やサポーターの熱狂ぶりについて掘り下げていこう!
リヴァプール:歴史と音楽とフットボールの街
リヴァプールは、イングランド北西部に位置する港町で、歴史と文化が色濃く残る街のひとつ。世界的に有名なロックバンド「ザ・ビートルズ」の出身地として知られ、音楽の街という一面も持つが、それ以上に 「フットボールの街」 としての印象が強い。
元々、リヴァプールは産業革命時代に港町として発展し、19世紀にはイギリスの貿易の要となる都市だった。しかし、20世紀に入ると産業の衰退とともに経済的に苦しむ時期もあった。そんな中で、この街の人々の誇りとなり、希望を与えてくれたのが 「フットボール」 だった。
リヴァプールには、リヴァプールFCとエヴァートンFCという2つのクラブが存在し、どちらのチームのサポーターも街の誇りとしてクラブを愛している。リヴァプールが試合に勝てば、街中が歓喜に包まれ、負ければ沈んだ空気が漂う。フットボールが、この街の人々の生活の一部になっていることがよくわかる。
リヴァプールの街並みは、歴史を感じさせるレンガ造りの建物が多く、港町らしい開放感もある。イギリスの都市の中では比較的コンパクトで歩きやすく、観光地としても人気がある。三笘薫選手が暮らすブライトンとはまた違った雰囲気で、より「クラシックなイングランドの都市」という印象が強い。
リヴァプールのサポーター文化とアンフィールドの雰囲気
リヴァプールFCのサポーター文化は、世界中のサッカーファンにとって特別なものとして認識されている。試合の日になると、街全体がクラブのユニフォームやマフラーを身に着けたファンで溢れ、パブでは試合の話題で持ちきりになる。
リヴァプールの本拠地「アンフィールド」は、プレミアリーグ屈指の雰囲気を誇るスタジアムとして知られている。収容人数は約5万4000人と決して最大級ではないが、スタジアム全体が一体となって作り出す熱狂は、他のスタジアムとは一線を画すものがある。
特に、試合前にスタンド全体で歌われる「You’ll Never Walk Alone(ユール・ネバー・ウォーク・アローン)」は、リヴァプールFCの象徴的な応援歌。試合前のこの瞬間は、選手だけでなく、ファンにとっても特別な時間だ。
リヴァプールのサポーターは、チームへの愛が深く、選手たちを家族のように支える一方で、期待に応えられない選手には厳しい目を向けることもある。遠藤選手のような新加入の選手に対しても、「クラブの哲学に合う選手かどうか」をシビアに見ている。とはいえ、努力を惜しまない選手には熱いサポートを送り続けるのもリヴァプールのファンの特徴だ。
リヴァプールの伝説的な試合
リヴァプールFCの歴史には、数々の伝説的な試合がある。その中でも、特に語り継がれているのが 2005年のUEFAチャンピオンズリーグ決勝、通称「イスタンブールの奇跡」だ。
この試合は、ACミランとの対戦で、前半を終えて 0-3 という絶望的なスコアでリヴァプールが劣勢だった。しかし、後半に入るとリヴァプールは猛反撃を開始し、わずか6分間で3点を奪い返すという驚異的な展開を見せた。その後、PK戦にもつれ込み、最終的にリヴァプールが優勝を果たした。
この試合は「サッカー史に残る逆転劇」として、リヴァプールのアイデンティティの一部となっている。リヴァプールのファンにとっては、「どんな状況でも諦めない精神」の象徴とも言える試合であり、今でも語り継がれている。
リヴァプールFCというクラブは、ただ強いだけでなく、こうした「劇的な戦い」を何度も経験しているからこそ、世界中のファンを魅了し続けているのだ。
リヴァプールでの暮らしはどうなのか?
次は 「遠藤選手がこの街でどんな生活を送っているのか?」 にフォーカスし、家族との暮らしや、日常生活について掘り下げていこう!
遠藤航選手の家庭とリヴァプールでの生活
遠藤航選手は、奥さんと子どもとともにリヴァプールで生活している。奥様は、愛美さんという方で、遠藤選手とは大学時代に出会い、19歳の時に結婚されています。 お二人の間には4人のお子さんがいらっしゃり、遠藤選手は家族を大切にする姿勢を常に示されています。
リバプールでの生活においても、家族との時間を大切にしながら、サッカーに取り組んでいるようです。プロサッカー選手のキャリアの中で、海外移籍は大きなチャレンジだが、家族と一緒に暮らすことで、精神的な安定を得ながらプレーに集中できる環境を整えている。
リヴァプールという街は、プレミアリーグのビッグクラブの本拠地でありながら、ロンドンのような大都市とは異なり、比較的落ち着いた雰囲気がある。そのため、プロ選手の家族にとっては住みやすい環境と言える。
また、プレミアリーグのクラブは、選手の家族が海外生活に適応できるようにさまざまなサポートを用意している。例えば、住居探しや子どもの学校選び、語学サポートなど、クラブが選手とその家族の定住をバックアップする体制が整っている。
遠藤選手の家族も、そうしたサポートを受けながらリヴァプールでの新しい生活をスタートさせていると考えられる。
街の物価、買い物・日常生活:日本と比べてどう?
リヴァプールの物価は、イギリスの中では比較的リーズナブルな部類に入る。例えば、同じプレミアリーグのビッグクラブがあるロンドンと比べると、家賃や食費、外食のコストなどが抑えられる傾向にある。
家賃事情
リヴァプール市内の住宅価格は、ロンドンと比べると約半分ほどの水準。選手たちは、市内中心部ではなく、郊外の高級住宅街に住むことが多い。クラブが住居を手配する場合もあり、遠藤選手もおそらくファミリー向けの静かなエリアに居住していると考えられる。
買い物事情
リヴァプールには、イギリス全土に展開する大手スーパーが多数ある。
ただし、日本食材を日常的に手に入れるのは簡単ではない。リヴァプール市内には日本食材を専門に扱う店舗は少なく、ロンドンの「ジャパンセンター」や「日系スーパー」まで足を伸ばす必要があることも。
また、地元のマーケットでは、新鮮な魚介類や地元産の食材が手に入る。リヴァプールは港町ということもあり、シーフードが豊富で、新鮮な魚を求めるなら市場に行くのがベスト。
外食事情
レストランの選択肢も豊富で、イギリス料理の伝統的なパブから、インド料理、中華料理、イタリアンまで幅広い。特に、リヴァプールは多文化都市であるため、さまざまな国の料理を楽しめるのが特徴。
ただし、物価の高いイギリスでは、外食費は日本よりも高め。例えば、普通のパブでランチを食べても1人2000円以上かかることが多い。スターバックスのようなカフェでコーヒーを頼むだけでも、日本よりやや高い印象。
暮らしやすさ:選手家族にとって快適な街なのか?
リヴァプールは、選手やその家族にとって住みやすい街といえる。その理由のひとつが、適度な都市規模と自然環境のバランスが取れていることだ。
市内中心部にはショッピングモールやレストランが揃い、生活に必要なものはほぼ手に入る。一方で、少し郊外に出ると広大な公園や緑地があり、子どもと一緒に過ごすのにも適している。
また、リヴァプールの人々はフレンドリーで、地元愛が強いことで知られている。特に、リヴァプールFCの選手たちは街のアイドル的存在であり、ファンからの温かいサポートを受けられるのも大きなメリット。
もちろん、プレミアリーグの激しい競争の中で、選手にとってのプレッシャーは大きい。しかし、家族が安心して生活できる環境が整っていれば、遠藤選手自身もサッカーに集中しやすくなるはずだ。
遠藤航選手が暮らすリヴァプールは、単なるサッカーの街ではなく、歴史と文化が息づく場所だ。ビートルズの音楽が生まれ、港町として発展した背景を持つこの街は、フットボールを通じて人々の絆が深まる独特の雰囲気を持っている。
プレミアリーグの厳しい戦いの中で、遠藤選手がこの街の空気に馴染み、リヴァプールの選手としてのアイデンティティを確立していくことは、彼のキャリアにとっても大きな意味を持つだろう。
遠藤選手がこの環境でどのように成長し、サポーターに愛される存在になっていくのか、今後の活躍にますます注目ですね。


